静かにいきました。

ろうそくの火がスーッと消えるように
昨夜父は静かにいってしまいました。

その間際まで苦しんでいたとは思えない
安らかな優しい顔でした。

3ケ月ぶりに我が家に帰り
自分の布団に横になると
冷たくなりかけていた体が
ぽかぽかになってきたことには
とても不思議な思いでした。

父らしいこのやさしい顔が
せめてもの救いとなりました。